オシリスをご存知ですか?
エジプト神話に出てくる有能な神様です。
冥界の王とされています。
オシリスについて
|

間違いなく有能な王ですが、アレがありません。
ペニスです。
こんな男らしい人に、男のシンボルであるペニスが不足している・・・
一体なぜなのでしょうか。。。
1.オシリスってどんな神様?
オシリスは人間の姿をしています。
- 緑色or黒色の髭をたくわえている
- 白冠or王冠をかぶった姿
で描かれています。
身体にはミイラのように布がまかれており、
王しか持つことができない「ヘカ」(先の曲がったしゃくの牧杖)と「ネヘハ」(無知)を持っています。
エジプト神話 オシリス神
参加しておこうかなってww#自分がオンリーワンだと思うコスプレ晒せ pic.twitter.com/5PulXhHfkm— 千影 (@chikage178) 2018年5月13日
主にデルタ地方のブシリスと、上エジプトのアビュドスでオシリスは崇拝されていました。
オシリス王がおこなった仕事
オシリスはエジプトをおさめ、さまざまな偉業をなしました。
- 人間にパンとワインの製法を教えた
- 最初の神殿を建築
- 神々の像の制作の監督
- エジプトの町をつくる
- 法を定めた
素晴らしいことばかりです。
まさに、オシリスは、エジプトの基盤を整えた王であります。
エジプトといえばミイラ そのミイラをつくる過程に「秘儀」があります。 オシリスは、秘儀の創始者としても有名です。 |
2.本題「オシリスのペニスが行方不明になるまでの話」
時は紀元前2xxx年、エジプト。
オシリスは、父が王位を退いた後、エジプトの王となりました。
そして、妹のイシスを王妃として迎えました。

オシリスの妹であり妻のイシス
オシリスは王という名にふさわしく
多くの偉業をなし、世界をめぐり、すべての国から称賛される存在でした。
しかし弟のセトが、そのことをよくは思わずにオシリスを陰謀にはめることを思いつきます。
神々しいがために、ひがまれ殺されてしまうオシリス
その当時の名誉は「立派な棺に葬られること」でした。
弟セトは、オシリスのために立派な石棺を用意し、オシリスを誘い出します。
そしてそのまま、オシリスを石棺に閉じ込めナイル川に流してしまいました。
石棺の中でオシリスは息絶えてしまいます。
オシリスは宮殿の柱になってしまった!
オシリスの亡骸はビュブロスという地に流れ着き、そこで育ち始めた「ヒース」という木に、石棺ごと包まれてしまいます。
ビュブロスの王は、そのオシリスの亡骸が入った大きなヒースの木を切り倒し、宮殿の柱にしてしまいました。
亡骸を取り戻すイシス
どうしても、夫であり王であるオシリスの亡骸を取り戻したい王妃イシス。
亡骸を探す旅に出ます。
イシスはビュブロスまでたどり着きました。
そして、神のお告げにより、すべての事情を知りました。
イシスは宮殿に潜り込むことに成功!
イシスはビュブロス王妃に気に入られました。
そして、王子の乳母となり、宮殿に潜り込むことに成功しました。
そしてイシスは毎晩、オシリスの石棺を取り込んでいる柱のまわりを飛び回りました。
そのときはいつも、ツバメの姿でした。
柱のまわりを飛んでいる夜の間、王子は父子の炎の中に置いていました。
炎に起きている王子が王妃にバレた!
ある日、王妃が王子の部屋に入ってきました。
すると、王子が炎の中に寝かされているのを見て、悲鳴をあげました。
弟_セトに14個に切り刻まれてしまったオシリスの亡骸
ビュブロス王妃に事実がバレてしまったイシスは、夫のオシリスが石棺ごと宮殿の柱の中に入っていることを伝え、その柱が欲しいと懇願します。
その想いが届き、ビュブロス王妃はそのことを許可しました。
そして、石棺を柱から取り出しました。
イシスはその石棺を受け取り、夫オシリスの亡骸をエジプトへ連れ戻します。
セトが嫉妬した!
しかし、そのことを知った弟セトは嫉妬に狂います。
セトはオシリスの亡骸が収められた石棺を見つけ出し
なんと
オシリスの亡骸を切り刻んでしまいます。
さらに切り刻まれた亡骸は、エジプト全土にまき散らされてしまいます。
見つからなかった14個目のパーツ「ペニス」
イシスは再び、夫オシリスのバラバラになってしまった亡骸を探しに出ます。
弟セトの妹であり妻のネフティスの助けを得て、無事に夫オシリスの亡骸を集めることができました。
しかし、生殖器(ペニス)だけ見つかりません。。。
ペニス亡きままオシリスを蘇生!
見つからないものは仕方がありません。
ペニス以外のバラバラになった体を集め、
知恵の神「トト」やミイラづくりの神「アヌピス」の力を借り、
イシスの癒しと魔法の力でオシリスを蘇らせました。
もちろん、蘇ったオシリスにはペニスはありません。
今も世界のどこかで、オシリスのペニスは眠ったままなのでしょうか。
- fin -